機械翻訳が高度化しても英語力は必要
DeepLやGoogle翻訳がどんどん賢くなって、翻訳の精度が上がってくると、自分の下手な英語力より格段に速く正確に翻訳してくれます。
僕は英語の素養はそこそこあるとは言え、得意言語の訳でもなく、読むのがまどろっこしいような複雑な文章の時は翻訳ツールに頼ります。
ビジネスの場面や苦情を伝えたいときなど、相手に正しく伝えたい場合の英語も翻訳ツールを使います。
海外旅行でもポケトークなどの翻訳機が活躍しているようです。
だからといって、英語(だけでなく第2、第3の外国語)を学ぶ必要がないのか?というとそうではないと考えています。
母国語が日本語じゃない人との会話においていちいち翻訳機などを使っていたのでは会話は弾みません。
ソフトウエアエンジニアの場合、海外のサービスが多いですから英語のドキュメントを読む必要があり、大量の文書をいちいち翻訳していたら手間がかかります。
技術的なドキュメントの場合に、必ずしも正しく翻訳されないという問題もあります。
せめて英語くらいはやはりマスターしておくべきと考えています。
機械翻訳にかけるより手間なく読める
どの程度の英語力が欲しいかは、どんな仕事に就くかやどんな目的に利用したいかによるでしょう。
僕は会話がペラペラできるような英語力を持っているわけではないですが、技術的な文書は割と読めます。
翻訳ツールにかけるなくても十分理解できます。
そのくらいの能力があると、あまりツールに頼らなくてすみます。
僕は、機械翻訳にかけた結果、日本語の意味がよく理解できず原文(英語)を見直すことも少なくないため、ちゃんと理解しようとすると翻訳されたものより原文をそのまま読むことが多いです。
これは人によりけりでしょうけど、エンジニアを目指すなら原文のまま読めるようにしましょう。
自分の言いたい表現は人工知能が教えてくれる
僕は過去何度か海外に出張していますし、アジアやヨーロッパのエンジニアと日本で一緒に仕事をした経験があります。
そのたびごとに、思ったようにしゃべれなくて残念に思ったことは数知れません。
AIを使った翻訳が登場するまでは、「こういうことを話したい」と思っても、適切な英語を調べることが至難の業でした。
日常あるいはビジネスのいろんなシーンで使える文例がたくさん載っている参考書を買ってきても、自分が言いたいことが載っているとは言えません。
どちらかというと自分が話したいことを見つけることがほぼ困難です。
だから、どうしても知りたいときは、親しくなった英語を母国語とする友人に尋ねて表現を聞いていました。
今はそういう英語を知りたければ、DeepLでもChatGPTでも聞くことができます。
そういう意味でとても便利になったと感動します。
会話は日常会話会話以上が話せるといい
基本的な日常会話などを勉強したら、その先いろいろなシーンでどう言えばいいか人工知能との学習で学べばより効率的だろうと思います。
最近では英語学習のアプリも優秀になってきてチャットで会話ができたり、アレクサに英語で指示することでちゃんと理解されるか判断するのにも使えます。
こういうツールを利用することで英語学習のハードルは以前よりグッと下がっている気がします。
何とか日常の会話程度話せるといいですし、できればもう少し複雑な会話もできるようになると、話していてうまく表現できずにまどろっこしい感じは少し減らせるでしょう。
翻訳の正しさを見るためにも英語力が必要
英語の表現はいろいろ学習しないと自分が表現できる範囲が広がりません。
ビジネス文書やビジネスメールではやはりAIの力は絶大です。
自分では思いつくことができなかったような表現が可能になります。
そうやって翻訳させた結果を自分が学んでいくといいです。
こういう場面でこう言えばいいんだなとわかります。
また、翻訳させたい日本語の書き方によって答えは変わってきます。
自分が英語を書きたいとき、それが自分でうまく表現できなければ、何とか表現可能な日本語に変えていくことはよくやる方法でしょう。
同様に、機械翻訳においても日本語を少し変えることによってより言いたいことに近づいていくようになります。
翻訳された英語を読んで足りない部分を感じたら日本語を変えて翻訳し直してみる、そういうことは必要ですね。
そのためにも英語の正しさをある程度判断できる語学力も必要です。
人工知能が賢くなれば、そのうち自分が言いたいことをくみ取って考えて翻訳してくれるようになるときも来ると思います。