💡 アプリはついつい無料でと考えがちです。サブスクのサービスは増えており、サブスクすることでそのアプリやサービスが将来にわたり長く安定的に使えると考えれば、利用料以上の価値があると考えることができます。

サブスクの価値

サブスクリプション(以下サブスク)のサービスはどんどん増えています。

アプリの世界でも、買い切りだったアプリケーションがサブスクに切り替わるものも増えています。

使用者側からいえば、「結局値上げじゃないか?」と不満に思う気持ちも少なくないと思います。

オープンソースや個人開発のツールなど、無料で使えるアプリも少なくないことから、サブスクで将来にもわたって金額を支払っていくことに不安を感じる面はあるでしょう。

僕自身はサブスクというサービス形態が登場する以前から長年アプリを利用していますし、以前は課金する仕組みを作るハードルが高かったことから、あまり有償のアプリは多くなかったと思います。

ところが、無償で提供されているアプリは、しばらくすると開発が止まってしまい、利用することができなくなるものが少なくありません。

そこで僕は気に入っているアプリは、有償プランに加入するようにしています。

それによって、そのアプリが今後も長く開発体制を維持できて、機能拡張したり新しいOSに対応したりしてくれると期待できると考えています。

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アプリは無償か無償で試せるものがほとんど

アプリを利用する際、いきなり購入したりサブスクするケースは多くないと思います。

AppStoreなどで値段が付いているアプリもありますが、そういうものは別途Lite版とかフリー版が用意されていて、試用できるものが多いと思います。

そういう意味で、まずは無償で使い始めることができる、というものがほとんどだと思います。

試してみないない限り、課金するかどうかの判断は付きませんし、仮に1ヶ月だけだとしてもサブスクして、お金を払ってすぐに「自分の用途に合わないものだった」と思えばもったいないと思うでしょう。

まずは機能をざっと調べて、自分の期待に合うものか調べることになります。

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有償の価値の見極め方

アプリを試用した結果、役に立たないなと思えばそれ以上の利用はしないので、割と判断は簡単です。

ところが、「これは使えそうだ」とか「使っていきたい」と思ったときに、無償で使える期間は2週間だけと制限されていたり、無料のうちは利用できる扱える機能やデータ量が少なかったりといった機能制限がかけられているものもあります。

良いアプリなのに無償で使える制限がきつめの場合、「残念」と思うこともあるのですが、制限の中でどれだけ使い込んで有用と判断するかということが大事になります。

また、制限を解除することが機能的に自分の要求を満たすかという観点も大事なります。

有償でなければ使えないからといってすぐに利用を諦めてしまうのではなく、自分にとってどのくらい必要かということや、他に代替ソフトがあるかということも大事なことですね。

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代わりになるアプリはあるか?

有償ということにあまり価値を見いだせないとすると、そのような種類のアプリは自分にとって必要なのか、必要ならば他に選択肢はあるのか?ということを考えます。

ところが、他に代わりになるアプリはあるか?と調べて、探し出すのは実はかなり大変です。

App StoreやMac App Store、あるいはGoogle PlayやMicrosoft Storeなどでキーワードを入れて類似のアプリを探すこともやりますが、なかなか思ったようなアプリを見つけることは難しいし、時間もかかります。

ネットで検索してもアプリの種類によってはいいものが見つからないものもあれば、逆にたくさん種類がありすぎてどれを選ぶかは悩ましい状態になります。

カレンダー系や、テキストエディタ、ToDo管理など仕事上有益なものは実はたくさんありすぎて選択に困ります。

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選択の基準を持つ

アプリの絞り込みをするためにも、ある程度の基準を持っておくことは大事と思います。

僕がアプリを選択する際、まずフィルターをかけているのが次のことです。

  • iPhoneやiPadだけでなく、Macでも使える ※Mac専用のアプリであること
  • アップルのデバイス間でデータが同期できる
  • 同期方式がiCloudである

今や複数のデバイスで使って同期させるような使い方は当たり前だと思います。

いつも手近にあるiPhoneを使うことは多くても、画面が小さかったりMacのキーボードで打つ方が速いですし、机から離れたところではiPadをメインに使ったりもしていますので、複数のデバイスで使えるメリットは僕には必須です。

そういった使い分けをするためにも、3つのデバイスで使え、かつデータが同期するものを選びます。

その際、iCloudに対応しているものを選ぶ理由としては、データの安全性を心配しているからです。その理由は・・・

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iCloud対応のメリット

データを保管する方式としては、僕はiCloud対応を第一に考えています。

各アプリが独自に作ったデータ保管や同期方式の場合、そのアプリの開発会社(または個人)がデータベースなどを作ってデータの保管庫を用意します。

ところが、iCloudはその仕組みをアップルが提供しているので、データはアップルが管理しているiCloud内の自分の保管庫に入ります。

アプリごとにデータ管理が異なるより、アップルの仕組みでデータを管理できる方がいい、それが僕の基準となっています。

これによって、僕はデータ保管をどうしているのか調べる手間を省きます。

心配な場合は、アプリごとに違う「利用規約」や「プライバシーポリシー」などを読だり、FAQを調べたりしてデータをどのように管理しているか調べるときもあります。

なので、iCloudだとそういう心配が不要で話しが簡単です。

とはいえ忘れてはならないのは、iCloudを利用することでiCloudの容量を消費するので、データが増えてきて無料で保管できる5GBを超えてしまった場合は、iCloudの有料プランに加入しないと容量が足りなくなります。

そういうことはあるのですが、どこか知らないところにデータが保管されているより、アップルの管理下にあるストレージに保管されているなら、その方がいいという考え方です。

データ保管の問題は後で考えると面倒なので、アプリを使い始める前に考えておきたいところです。

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有償プランの価値

アプリが無料で使えたらいいね、ということは誰しもが思うことだと思います。

ただ、オープンソースや個人開発で無償提供しているアプリなど、永遠に無償で提供することはできません。

僕の経験でもオープンソースのように世界中の開発者が関わって作っていたものも、いつか立ちゆかなくなり開発自体が止まって使えないものになっていることも少なくありません。

その点では、少なくとも僕は個人開発で無償のツールは極力使わないようにしています。

アプリが使えなくなった時点で、それまで蓄積されたデータは取り出すこともできなくなってしまい、失われたも同然だからです。

特にiOSのアプリなどでは、新OSに対応しないとアプリの起動すらしない場合もあります。

そうしたらデータを見ることもできません。

永遠に新しいOSへの対応をしていくことは開発者にとって負担が小さくないので、無償にするために個人の努力に支えられているものはいずれアプリの提供が止まってしまうリスクがあります。

無償じゃなくても、少額の料金で購入したアプリも数年で開発自体が止まるケースも経験しています。

その意味で、僕はサブスクにしてお金を得て開発を長く続けてほしい、そういう希望を持っています。

※サブスクしているから開発が止まらないということを言い切ることもできません。

皆さんはいかがでしょうか?