会社には助けてくれる仲間がいることを忘れず
仕事で追い込まれてしんどくなることは誰しもあると思います。
難しいのは、それが「自分の能力が足りないせいなのか」それとも「能力を超えた過度な仕事なのか?」を判断することです。
しかし、自分では判断できないことが多いです。
周りを見ると「みんなそつなくやっている」ように見えます。
だとすると、「自分で解決すべきだ」という思いにもなりますし、うまくいかないのは「自分の能力が足りないせいではないか」と思いたくなります。
でも、一つ一つ仕事の場面は違いますし、求められるものも違います。自分のスキルや経験も同じではありません。
仮に同様のことを誰かがやっていたとしても、自分ができるかどうかは別の話です。
しんどいとき、自分だけで何とかしようとがんばってはいけません。
まずは相談する
自分が思ったように仕事が進まないとき、それが自分の能力不足の問題ではないかと思ったとしても、まずは上司に相談しましょう。
現状はこうで、ここまでやってみたけれどもこの先が進んでいない
というようなことをまずは上司に相談しましょう。
仕事は一人で抱え込むものではないし、一人でがんばって結果的に納期に間に合わなかったり、全体として目標が未達で終わったりするわけです。
その状態をマネージャは回避したいわけですから、できていない(遅れている)ことに対して何らかの対策をするはずです。
ですから、まずは相談することが大事になります。
一人で抱え込みチーム全体の遅れにつながってはならない
僕も若い頃は仕事の遅れを口に出せずに、何とか回復できるようがんばろうとしたものでした。
「これまでサボっていたから、ちゃんとがんばって解決する!」というのならそれで問題はありません。
別の仕事に費やしていた時間をやめて、遅れている仕事に専念すればいいでしょう。
でも、ちゃんとやっているのに追いつかないとか、自分が持っているスキル以上のものを求められるときがあります。
そういうときに、一人で抱え込んでがんばってしまってはいけません。
なぜかと言えば、それによって作業の遅れの発覚が遅くなり挽回のチャンスを失ってしまうからです。
特にチームで仕事をしているとき、複数人でアプリケーションの開発していることなどは一例ですが、一人の遅れは大きな致命傷となることがあります。
問題の発覚が早ければ挽回もできますが、遅れるほど挽回は難しくなります。
遅れている、できていない、その状況を正しく伝えて上司に対応を相談しましょう。
相談や援助を依頼するのは甘えではない
遅れていることを相談して、誰かの手助けを得ることになると、助かった気持ちもありますが、同時に情けない気持ちになるのも事実です。
「甘えてないで自分でやれよ」
という声も聞こえてくるかもしれません。
しかい、小さな火(小さな遅れ)を消火しようとして消火できず、大きな火事になることは避けたいものです。
大きくなればなるほど、消火に大勢の人が必要になります。
いかに小さいうちに消すかが大事です。
そのためにも、自分の力量を超えているなら素直に「助けてほしい」ということを言えることが大事になります。
そのプロジェクトの成功が一番大事なわけですので、そのために支援を依頼するのは問題ありません。
仮にあなたの実力不足で支援が必要だったとしても、その実力を高めるのはそのプロジェクトが終わってからやりましょう。
遅れを相談するのは自分のできの悪さをさらすようでいやな気持ちは重々わかりますが、目の前のプロジェクトがうまくいくことをまずは考えてください。
身の程を知りスキルアップする
支援を受けたら、まずはその支援に感謝して自分のできることを精一杯やりましょう。
そして、自分に足りなかったものは何なのか原因を見極め、自分に足りないスキルをどうやって身につけるか考えましょう。
スキルは簡単には身につきません。
助けてくれた同僚や先輩が何年間かかけて身につけていたスキルを、今度はあなたが身につけて次は問題を起こさないようにすることが必要です。
かつて僕がプロジェクトマネージャとして失敗して、プロマネとしての基礎がないことを思い知らされたときがありました。
そのあとプロジェクトマネジメントを学び、少しずつプロジェクトを成功させられるようになりました。
誰もが最初からできるわけじゃありません。
できないところがあっても、それを学び次に生かすことが大事ですね。
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