💡 新しいサービスの存在を知ったら、まずは自分で使ってみましょう。そのサービスはどんな特徴があり、どんな業務に利用できるのかを肌感覚で知っておくことが役立ちます。

自分で使って肌感覚をつかむ

ITの世界の進歩は激しく、新しいサービスがどんどんと現れてきます。

  • ToDoアプリやプロジェクト管理ツール
  • プログラミング言語や環境
  • 人工知能(機械学習)を使った支援ツール

特に機械学習を使うことで、これまでには考えられなかったような精度の高いものが多く登場してきています。

翻訳サービス、ChatGPTのような自然な文章による検索、プログラミング支援など、さまざまなものが登場してきて、大幅な時短ができるようになってきています。

DeepLの翻訳など、私の英語力など全く及ばず、自然な英語を作り上げてくれます。

ChatGPTもそうです。自分の業務で具体的に使ってみるといいです。

こういったものも実際に使ってみることで肌感覚で使い勝手を知ることが大事です。

231030 02

新しいサービスに敏感になる

新しいサービスの情報は自分から意識しないとなかなか集まりません。

漠然と何か新しいサービスはないかという意識だと見落とすこともよくあります。

常日頃、自分で感度高く見る意識が欠かせません。

意識することによって自然とその情報が入ってきます。

入ってきますというより、無意識のうちに意識が向いて気づきやすくなるということです。

ChatGPTのことをより深く知りたいなら、AIとか大規模言語システムとか機械学習という言葉まで幅を広げておくとより引っかかりやすくなります。

普段から自分の興味の範囲を意識することで情報にも自然と目が行くようになります。

231030 03

まずは登録して使ってみる

新しいサービスを見つけたら、まずは使ってみることです。

最近のサービスはまず無料で使えるものが多いですので、無料でアカウントを作り使ってみましょう。

アカウントを作るのは面倒とか、アカウントを登録するとメールがいろいろ来るなどと心配するかもしれませんが、そんな心配は不要です。

サービスの使い方を紹介するようなメールが届いたりしますが、サービスの使い方を説明するものだったり、サービスが改良されたことの案内だったり、受け取って悪いことではないです。

そのときはいらなくても、半年や1年後になって改めてメールに気づいて「あぁ、こういうサービスもあった、こんなに改良されたんだ」と気づくこともあります。

もちろん、サービス側としてはマーケティンに生かすためにメアドを登録するようにしているのも事実ですが、決して悪いことばかりではないですから遠慮せずに登録しましょう。

どうしてもいやなら、そういった連絡専用の捨てアドを作っておいて、それを使う方法もあります。

僕はこういうサービス利用専用に1つのメアドを作っています。

231030 04

どこまで調査するか

サービスに登録して使い始めても、最初の頃はどういうサービスなのか把握に時間がかかることもあると思います。

ほかのサービスに比べて何が違うのか把握するのが難しかったり、特徴を知ることができないかもしれません。

いいか悪いかもわからないのにただ調査に時間を使うわけにはいかないのですが、それでもこのサービスの特徴は何か?ということを整理するようにしましょう。

もう少しいえば、サービスの特徴を整理できるところまで調べましょう、ということです。

せっかく時間を使って調べるわけですから、「このサービスは何なのか?自分や顧客に役立つものなのか?」ということがわかることが必要です。

例えば、オンラインで図形を描くツールがあったとき、次のような観点があります。

  • どんな図が描けるのか?
  • テンプレートはどのくらい用意されているか?
  • オンラインだけじゃなくオフラインでも使えるか?(専用のアプリがあるか?)
  • データは何か別の形式に出力できるか?(画像、PDFなど標準的フォーマットへの変換)
  • どんな業務に使えそうか?

一例に過ぎませんが、このサービスとはどんなものか、類似のサービスに対してどのような違いがあるのかを語れる程度に把握する、ということです。

231030 05

何を調べるのか明確にする

サービスの特徴をつかむとき、自分なりの確認ポイントはどこかをしっかり把握する必要があります。

上の例でいう「図形を描くツール」の場合であれば、自分としてどういう図を描きたいのか、あるいは業務としてどういう図を描く必要があるのかを明確にしておくことが大事です。

業務でフローチャートを描きたかったが、いいツールがわからずにPowerPointを使ったら1ページに収めるのに何度も縮小せざるを得なくて、完成させるのがとても大変だったとか、いう経験があるなら、それを解決するツールを探すことになります。

  • PowerPointのようにページという概念がなく自由に広さが変えられる。
  • フローチャートを描くための基本の要素があらかじめ用意されている。
  • フローチャートの線が四角や菱形に吸着するので、線を引くのが簡単。
  • ドキュメント化しやすいようにPDFにすることができる

といった特徴のツールを見つけていくことになります。

231030 06

実際の業務を想定して調査する

「○○のツールを調べて」と上司から依頼されることもあるでしょう。

そういうときは、必ず調査のポイントを明確にしましょう。

単に欲しい機能のツールがあるかを調べたいだけかもしれませんし、導入のための価格を知りたいかもしれません。

もちろん、機能の比較は大事なことではあります。

ツールの説明サイトに他社のツールとの比較のリストを載せている場合もあります。

しかし、僕の体験から言っても「機能の比較」はあまり意味がないと思っています。

機能比較は意味がないということではなく、機能の比較リストを作っただけでは不足で、使った「体感」が大事になってきます。

同じ機能でも、似て非なる機能はあります。あるサービスで「予約機能がある」といっても、複数店舗の予約が管理できたり、複数のスタッフがそれぞれの休みを登録しても予約ができたりなど、作りたい予約機能によって、求められる機能は違ってきます。

他にも、機能がわかりやすいか、ヘルプが用意されているか、問い合わせに返事が来たか、といった使い始めてから重要になることもあります。

こういうことを調査段階である程度把握するためにも、実際に業務を想定しながら使ってみることを心がけましょう。