ITエンジニアは幸せか?
ITエンジニアという職業は幸せか?と問われたら、僕は幸せな職業だと答えます。
確かに納期に追われているときはしんどいのは事実。
納期までに顧客の要望を必ず実現しなければならず、そのために時には徹夜をしてでも完成させなければならないときがあります。
そういうときは、確かにしんどいです。
でも反面、意外と自由が多いです。
納期に間に合うなら、その間ある程度裁量に任されて仕事を進めることができますし、有休を取って旅行に行くこともできます。
パソコンひとつで仕事はできるので、在宅で仕事をすることができますし、ネットで仕事を受けることもできます。
ネットで仕事を受けることができる職種は増えていると思いますが、ITエンジニアであればより受けられる仕事の幅は広いです。
ビジネスで一儲けを目指すようなタイプではなく、ビジネスを考えることは得意ではないですが、コツコツ積み上げ、その一つ一つの積み上げを地味に喜んでいけるタイプの人間が多い気がします。
そんなこんなで、僕はITエンジニアの仕事が好きです。
ITエンジニアは自由が多い
エンジニア全体に言えることだと思いますが、納期までにどうやって実現するかは、自分の裁量によるところが大きいです。
どんな仕事も、一人でやっているケースはあまり多くないので、すべてのことを一人で決められるケースは限られるでしょうが、いつまでに何を終わらせて、その先完成させるまでの計画は自分で立てることが多いです。
その計画の実現のために日々何をやるかは自分で決められますので、そういう意味で割と自由に時間を使うことができます。
僕がいた会社では、仕事の納期が年末に設定されていないような人は、年末になるとクリスマスの頃から年末年始にかけて2週間ほど休む人は少なくなかったですし、そういう自由が認められる点がすごく良かったと思ってます。
ITエンジニアっていいな、とこういうときに思います。
もちろん、いいことばかりでないので次に話しますね。
ITエンジニアの苦しみとは
自由な反面、ITエンジニアには苦しみもあります。
僕はときどき「エンジニアは割に合わない」と思う時があります。
それは、100%完成させないと終わらないからです。
100%の意味は、例えばプログラムをすればすべての部分が正しく動かないといけませんし、いろいろなテストを実施してもすべての項目で問題なく動かなければいけないからです。
例えば営業であれば、売上がこちらの希望の100%に達しないことなどもあると思います。90%だけどOKにするか!という判断もできると思います。
ところがプログラムは隅々まで完全に動かなければダメです。
お客さんの要望に応えられないからです。
ちゃんと動かないところがあれば、使うお客さんにの期待通りに動かなかったり、エラーメッセージが出るなど、不具合があることが一目瞭然なのでごまかしが利きません。
動かない部分が仮に全体の0.1%しかなくて残り99.9%が正常に動いていても、その0.1%が動かないことによってお客様にサービスを提供できないこともあります。
そして、100%に持って行く作業が生みの苦しみになることもあります。
僕が「エンジニアは割に合わない」と思うのはこういうときです。
仕事では、80%のできで十分、それを90%、95%を目指すから大変になるんだと言われます。
エンジニアの仕事は、90%では全然足りなくて、100%を実現する仕事なのでそこが苦しいです。
常に成長できる
ITエンジニアが関わる技術は日進月歩です。
どんどん便利で新しい技術が現れてきます。
より便利なサービスは生まれてきますし、プログラミングの世界もより開発が簡単になるようなフレームワークも次々と登場してきています。
そういう新しいものへのキャッチアップが欠かせませんし、それが大変ではあるのですが、何よりそういうことに触れることで自分が常に成長できます。
以前なら使いこなせなかったサービスを今は使いこなして効率化できる、1年前ならできなかったことが今はできるようになる、そんな成長を日々感じることができます。
常に成長が必要って苦痛に聞こえるかもしれませんが、実はとても楽しいことです。
自分が成長しているって楽しいことです。
成長の途中に苦しい段階はあります。
自分が成長しているかわからず、悩むときは誰しもあると思います。
いろんな職種でそれぞれ成長が求めるものは違うと思いますが、ITエンジニアの成長はわかりやすいし僕は楽しいものだと思います。
ITエンジニアの生活
自由もあり、追い込まれるときもあり、でも成長を実感できる、それがITエンジニアの日常だと思います。
確かにパソコンに向かっていることは多いので、「オタク」と思われるかもしれませんが、決してそんなことはないです。
社交的ではない人もいますけれど、なんだかんだおしゃべりです。
ITエンジニアって追い込まれてくると何も言わずにパソコンとにらめっこしてバグ取りすることになるのですが、ただひたすらコードのバグを追いかけていると時を忘れます。
ホント、あっという間に時間が過ぎます。
その結果、問題を解決できたとき、心で「ヤッタ!」と叫びたくなります。
うれしすぎて、リアルに声が出るときもあります。
ニヤニヤしてしまうときもあります。
そんな時周りの人から「どうしたんですか?」と問われ、「なかなか取れなかったバグが解決したんです!」と言って「良かったですね!!」と言ってもらえるのはITエンジニアだけですね。
こういう至福の時間は普通の人にはわからないかもしれませんね。