💡 実力を上げていけば、転職にも有利になり、独立して仕事を受けることも可能になります。難しいのはスキルを極めるのか広くカバーするのかです。ビジネスの話しもできる方が専門職より有望です。

(改行)

どんなITエンジニアが望まれるのか?

どんなITエンジニアだったら、転職に優位になり独立にも向くでしょうか?

僕は転職を繰り返した達人でもなく、転職を支援する職業でもありませんので、この質問に適切な答えをするのは難しいかもしれません。

それでも、自分が社外に発注したり、自分で仕事を請け負った経験から言えば、「しっかりした実力を持つことは最低限必要」ということは言えます。

ところが、実力があるエンジニアが常に喜ばれる存在とは言えません。

実力があってもビジネスがわからない人や、頭が固くて柔軟性に欠けるような人は、ある場面では活躍できるし不可欠ではありますが、その人に仕事を頼みたいかというとそうではないこともあります。

かといって、社交性があってビジネスも理解するけれど、知識が広く浅くで専門性が不十分だと、これまた使い物になりません。

バランスが取れていることがやはり重要です。

技術力もあり、ビジネスも理解する、そういう力のある人がやはり重宝されます。

231122 02

ゼロから作り上げる実力を磨く

仕事をする以上、実力が伴っていなければなりません。

そんなの当たり前だよ、と思いますよね。

肝心なのは、どの方面でどんな実力を身につけるかです。

企業で働いていると、いろいろ仕組みがあってその仕組みの上で仕事していることが多いものです。

新しい製品やサービスを作るといっても、全くゼロから作ることは少なく、既存製品や既存サービスを改良することが多いですし、新規性が高くても全くのゼロから考えることは多くありません。

ですから、社内でバリバリ実力を発揮していても、いざ転職や独立をすると全く別の仕事になり、前職でやっていたようには仕事ができないことにもなりかねません。

新しい会社で実力を発揮するには、どうしてもその会社の既存製品や仕組みに強くならないといけなくなります。

そうならないためにも、既存の仕組みにとらわれず、ゼロから作り上げていける能力というのがすごく重要になります。

231122 03

ゼロから作るとは?

会社の中ではそういった過去の資産を使うことがよしとされますが、転職したり独立するとそういったものは一切使えなくなりますので、それでもやっていけるような実力を身につける必要があります。

プログラミングであれば素の環境から作れることです。

企業でサービスを作るとき、ある程度機能が共通化された下地となる環境がありますが、そういうものがなくても作れるようになることです。

AWSのようなクラウド環境が整っていてその上で作る分には問題なくても、それを一から構築できるようになるということです。それには経験と知識が必要になりますね。

また、要件定義や設計をする場合でも、社内のよく使われるフォーマットを使うのではなく、ゼロベースで要件書を書いてみる、設計書も書けるようになる、そういうことです。

元になるものがあると、それが本当に正しいかどうかは置いといても、なにがしか形のあるものが作れるものです。

要件書などもそうです。既存のものを書き換えながらやっていくとそれなりのものに見えるのですが、ゼロから作ってみると、「こういう項目にするのがいいのか?」「こんな書き方でいいのか?といった疑問がいろいろ沸くのです。

やっとこ作り上げても、次のステップで設計書を作ろうとしたら、うまく設計できなかったり、石英の漏れが発生して不十分さに気づくこともあります。

会社の中で長年仕組みの上に乗っかっていると、ゼロから作るといかいうことが本当に難しくなります。

231122 04

転職準備は自分の経歴を見直すチャンス

転職支援会社のCMに「転職しないのに転職エージェントに登録するのは、キャリアの健康診断だ、常識だよな」というような話しが出てきます。

転職するかどうかは置いといても、転職するつもりで自分のキャリアシートを書いてみると自分が今できていること、足りないことに気づかされます。

僕もプロマネとしていっぱしの経歴があると思ってキャリアシート書こうとサンプルを見てみると、結構大規模な人数のプロジェクトを引っ張ったとか、そのとき扱ったプログラミング言語は何だとか出てきて、自分のキャリアのしょぼさにがっかりした覚えがあります。

もちろん、すごいキャリアがなければ転職できないとかそういうことではなく、ときどき自分のキャリアを振り返っておかないと、いざ転職する時にキャリアの弱さに気づき弱気になってしまうということです。

231122 05

自分の得意分野を明確に

結局のところ、転職するにしろ仕事を獲得するにしろ、「あなたは何ができるんですか?」というストレートな質問に答える必要があります。

「あれやりました、これもやりました」という話しはできても、「だから何ができるんですか?」とズバッと質問されて、右往左往することになりかねません。

それを防ぐためには、専門性を高めるということが不可欠です。

その結果、

「プロジェクトマネジメントができます」

「Webアプリを一人で書き上げることができます」

のように明確に答えることができるようになります。

エンジニアは正直な人が多く、自分を過小評価する人も少なくありません。

営業職の人に「そんな交渉よくできますね?」と感心して話しをすると「はったりだよ」と堂々と言うのを見て、営業職は人種が違うかも・・・と思ったことは一度や二度ではありません。

本当ははったりをかませればいいのですが、そうは行かない小心者のエンジニアは地道に実力を身につけるしかないのです。

実力を付けたとき、はったりではなく堂々と「○○ができます」と言えるようになってます。231122 05